就職試験対策用に多くの人が利用している攻略本や対策本といったいわば赤本のたぐい。
確かに不安な就職試験に対する情報が満載で、とても参考になりますよね。でもこういった対策本を利用するときにはぜひ気をつけてほしいことがあります。
それはずばり、赤本の内容をすべて鵜呑みにはしない!ということ。
就職試験は学校で受ける受験のようなペーパー試験とは違い、答えは一つではありません。
特に面接試験では、受ける企業によっても、正解がおおいに違ってくることもよくあります。
よくあるケースは、就職の赤本に載っているような前向きな模範解答を面接試験で使う場合。ある企業は、その受け答えのスムーズさに共感し、これは優秀な人材と判断するかもしれません。一方、ある企業では、あまりにもできすぎた回答に、「胡散臭さ」を感じ、かえってオリジナル性のなさが指摘され、逆に不採用にすることもあります。
就職の攻略本に載っていることすべでが、実際の試験で通用するとは到底ありえないのです。最近では大手の企業のほとんどが、就職試験に専門の人材コンサルタント企業を利用、面接官としてもそういったプロたちが対応しています。彼らは実際に赤本を書いて出版している会社の人でもあり、赤本の内容にもすでに知り尽くしています。
特に新卒者の場合、すでにさまざまな攻略本を活用して、就職試験に臨んでいることもすでにお見通し。
よくありがちな、対策本通りの受け答えでは、逆にオリジナリティのない人間だと思われてしまう可能性が高く、かえって逆効果ということも少なくないのです。
結局、就職の赤本は参考程度にして、あくまでも自分の力と熱意で試験に臨まなければ、人気の会社にはまず就職できないというのが、実際のところ。
就職試験の赤本をあてにして、それで安心しているようでは、不十分です。あくまでも対策本を基に、自分のオリジナリティをいかに表現できるかが、理想の就職先につけるカギになります。