2011年10月31日月曜日

就職できない人は、当たり前のことが当たり前にできない

就職試験を受けるたびに落ちつづけて、かなり焦っている大学生も実際とても多いものです。
実際採用を決める側は、より優秀な人材確保に努めるので、いわゆる、「就職をさせるやる側」。
かなりシビアに、時にはやや高飛車的に求職者を見ていることもあり、なかなか両者のギャップが埋まらないケースも多々あります。

たとえば、企業の側から見ると、今の学生は、当たり前のことができない、常識がない人が増えている、とよく口にしています。
これは確かに一部の大学生に対しては、その通りかもしれません。

初めてのあいさつがうまく言えない、試験が終わったら、一気に解放モードで携帯三昧。
ちょっと見ていないところでは、どんどんマナーが悪くなる。
思い当たる人もきっと少なくないことでしょう。

一方で、学生側からのいい分もたくさんあります。
まず業績の良くない企業ほど、新卒者の採用にこれ以上失敗したくないので、とにかく厳選しまくっています。
ただし本当に優秀な学生は、そんな業績の悪い企業へ就職したいとは思わないことでしょう。
優秀な生徒は、より福利厚生のよい、給料も高い、より優秀な企業へ行くというのは当然の流れです。

就職を希望する人も、採用する側も、お互いに自分達の置かれているレベルや立場をよく理解して、もっと冷静に「学生が悪い」「企業が悪い」と判断したほうがいいでしょう。
お互いに気に入らないところばかりを指摘せず、お互いに改善、成長していこうという気持ちを持つことも日本の雇用としてはとても大切なことです。

ただし1つ言えるのは、当たり前のことを当たり前にできない人は、どんな会社でも務まらないという事実。

これはいわゆる社会的な常識という部分なので、まだ社会に出ていない学生にとっては理解できない、よく知らない、全く分からない、ということもあるのかもしれません。

たとえば、人間として年上の人に対する態度や接し方は世界共通事項でもあります。
また、社会人として、最低限のマナーというものもありますし、これも世界共通で通用する基本事項。
こういったことを習得しておらず、当たり前にふるまえない人は、何度就職試験を受けても、きっと基本的な社会人として、まずどこの会社に属することはできません。

1つの企業に労働者として所属したいのであれば、まずそれなりの礼節を持ち合わせていなければなりません。
社会人としての最低限のことすらできない人、もしくはそれが何だか自分でわかっていないような人は、まずそこからもう一度学び、人間性を高めてから、就職したほうがいいでしょう。

2011年10月21日金曜日

一部上場企業でも収入は高くない

日本人は大企業を好む傾向がとても強く、とにかく名前のよく知られている会社、特に一部上場企業への就職が決まると、まるでもう将来の心配も要らないような気分になって、とても喜ぶ人が多い、というのが現状です。

ただし、業種によっては、たとえ一部上場企業であっても、会社の経営内容がいいとは言えず、賃金の面でも、かなりシビアなことも少なくないのが実際のところ。
確かに大手ほど従業員は多く、会社としての過去の実績はあるのですが、経済状態の影響をもろに受けている業種も多々あります。

特に賃金面では、実はベンチャー企業のほうが伸び率が高い分、給料が多かったり、昇給しやすい分、ベースアップがおおい場合も。
逆に大手ほど従業員が多いので昇給しにくく、自分の実績が賃金に反映されにくい一面もあります。

バブルがはじめてからは、大手で苦戦している企業も少なくなく、実際はベースアップがなかったり、会社で残業を禁止したりして、賃金の上昇を抑えていることも。
企業によってはボーナスを現物支給で補っていたケースすらあります。

よく一部上場企業=高収入というイメージを持つ人がいますが、会社の大きさと収入のよさは比例していないことも珍しくはないのです。

2011年10月17日月曜日

商社への就職は3カ国語が必要

文系への進学を希望した学生の場合、就職先として大手の商社を希望することも多いのですが、商社へのハードルは年々高まっています。

というのも、大手の商社ほど、就職試験に対して即戦力としての人員確保に努めており、特に言語力は、就職後にすぐ使える人をより重要視しています。

一般的に日本では、日本語に英語という人が多いのですが、この場合m、英語力はよほどネイティブ並み実践力がないと、就職試験の際のアピール素材にはなりにくいのが実際のところ。
英検であれば、ずばり1級を目指す覚悟が要ります。

この背景には、日本語の堪能な外国人を積極的に採用していることがあり、実際日本語の堪能な中国人、英語の堪能なインド人は、とても優秀な人材と言われています。

学力の面でも、正直日本の学生よりもアジアの優秀な大学を卒業した学生のほうが、より積極的に学問を学んでおり、成績も優秀。
言語力の面で日本人はどうしても劣りやすいのです。

これからの就職は、どんどんシビアな目で人選していくことでしょう。
それでさえも文系は理系よりも就職に不利だといわれています。
それでもあえて文系を目指すのであれば、ぜひ日本、英語+もう1つの第3言語を習得してください。

人口比率では、北京語、スペイン語あたりが、とても重宝されますし、実際中国の富裕層は子供に英語のほか、スペイン語もしくは日本語を習わせるケースがとても増えています。

英語はもはやできて当たり前。
きっと3つ目の言葉は、あなたの就職を有利に運んでくれるでしょう。

2011年10月13日木曜日

再就職に強い資格とは

就職することがとても厳しくなっている昨今。
資格だけでは、就職に有利にはならない、という人もいます。

確かに資格と言ってもピンからキリまであり、就職の役に立たないのは、いわゆる誰でも取れるような資格。

逆に医師の国家資格に代表されるような、医療系の資格は、難易度が高いほど、就職にもかなり有利に働きます。

ただし、医師や薬剤師といった資格は、既に学校を卒業し、社会で働いている人が、取得するのは難しい資格でもあり、学校に行き治す必要のある資格。
就職にも有利に働くような資格は、まず資格を取るためには、それなりの学歴や、実務経験といった条件を設けていることも多く、再就職で生かそうと思っている人にとってはハードルが高いことも少なくありません。

再就職に強い資格としては、介護や福祉の資格もおすすめなのですが、その中でもホープヘルパー2級は試験というほどの内容ではなく、講習を受ける形で資格を取得することができます。

また、看護師の場合は、看護学校に通う必要がありますが、多くの場合、国が奨学金制度を設けており、それを利用することで、金銭的な負担を感じずに資格を取得することも可能です。

ただし、看護師や介護の資格は、若い世代での取得も増えているので、5年後、10年後は、今よりも取得者が増えることでしょう。

転職や再就職を考えている人は、安易に資格を取れば、仕事が見つかる、と思っている人も多いのですが、残念だがら、今は資格さえあれば仕事が見つかる、というような時代ではないのです。

2011年10月1日土曜日

介護士の普及と給料格差

ハローワークなどで再就職先を探している人の中には、介護職が目につくこともよくあると思います。

老人ホームのヘルパーや介護職の仕事は、ここ数年慢性的な人手不足の職種でもあり、常に求人があることでもすでに有名。
ただし、仕事がきつい割には、給料が安いということでも、なかなか働く人が少ない分野でもあります。

ところが似たような分野でも介護士ではなく、看護師になると話は別。
実は介護士に比べて看護師のほうがはるかに収入が高く、最近福祉関係の仕事を目指す若者も、あくまでも看護師をターゲットに絞って、人生設計を考えていることのほうが多い傾向があります。

一般的に、看護師の場合は、専門学校か、大学を卒業するケースが多く、それなりに勉強をする必要があります。
以前は准看護師という形で、比較的年数もかからずに、資格を取得し、看護の仕事につくこともできましたが、最近は、正看護師を目指して、4年間勉強するという人が多く、就職もやはり大学を卒業した人のほうが有利なんだとか。

その点で介護士の場合は、学歴があまり重視されていない点で、転職先としても働きやすいことが魅力でもあります。

特にホームヘルパー2級は、特に試験がなく、一定の講習を受けることで資格の取得が可能。
主婦などでもその気になれば、いつでも資格を取ることができ、介護の仕事につくことができます。

ただし、いまだに改善されていない給与の面で、正社員として働く人が少ない、というのが慢性的に人材不足になるという原因の一つ。
実際雇用する側も、給料の高い正社員を多数持つより、給料の低いパートのヘルパーで仕事をまわしたほうが、より人件費を少なくすることができるので、依然看護師との賃金格差が縮まってこないようです。

介護士と看護師の仕事の内容は、あまり違いがなくなっている、といわれていますが、それなりに普及させるには、やはり賃金を上げていくこと。

今後は、介護の世界で働く人の質と量を、同時に改善して行く傾向が強く出るといわれているので、賃金もそれなりに向上していくだろう、とは言われています。