2011年5月24日火曜日

新卒者が就職先選びで失敗しないコツ

「不況」「就職氷河期」といわれている昨今。
経済学を学んでいる人は、不況も好景気も波のように順番にやってくるもの、とある程度理解して、何らかの覚悟や将来的な展望を持っているのかもしれません。

これから就職をする学生は、よく「どういった就職先がいいのか」ということで悩んだり、迷ったりすることも多いと思いますが、基本的には、その就職先に定年まで、もしくは、ある程度の期間、10年とか20年とか、働くことを前提にしていることと思います。

もし、ある程度の期間、同じ職場で働くことを前提に就職先を選びたいのであれば、まずその会社が、当面、自分の働いている間だけでも、なくならない=倒産しないことが原則。
ということは、当面の20~30年はなくならないであろう、分野の職業につくことが大切です。

というのは、人間の作りだす社会というものは常に変化しており、今あること、もしくは今あるものが10年後、20年後、そのままあるとは限らないから。

実際カメラを例にとってみると分かるように、写真を撮ること、もしくは、カメラ自体は、いまだになくなってはいませんが、撮ったその場で見れるポラロイド機能や、フィルムといった撮影方法は、デジタルカメラの影響で、どんどん衰退しています。

カメラやフィルム会社の大手であった企業は、どんどん吸収合併され、会社としては主流ではなくなりましたし、その中でも一番の大手であった、富士フィルムは、すでに化粧品やサプリメントといった他の分野へ事業の展開を変えて生き残りをかけていることでもわかります。

このようにもし自分かある程度の年数、同じ場所、同じ会社で働きたいのであれば、まず、その企業が手掛けている分野は、今後10年、20年、なくならないのか、よく見定めることが大切。

時の流れは思った以上に早く、経済や社会の発展は、さらに流れは速いもの。
せっかく就職した会社が、すぐにリストラや、倒産をしないように、新卒者が就職する際には、常にそういった数年先の動向を見定める力も必要なのです。

2011年5月20日金曜日

転職しやすい時期

新卒、転職にかかわらず、求人の情報は、時期によって多い少ないの差はありますが、基本的に365日、24時間、絶え間なくあります。

その中でも特に転職する人が多い時期は、4月と9月。
これは一般的に求人が増える3~4月、9~10月という時期に重なっている傾向があります。

企業は半期や年度末というように、その会社ごとに何度か締めの時期がありますが、一般的に春や秋は、年度の切り替えに伴って、それに合わせて退職していく人が増えるといわれています。

また、4月や9月から新規でスタートする事業なども多く、そういったタイミングを見越して、求人を出す企業も多いのです。

ただし、求人が多い時期は、逆に考えると、転職者が増える時期でもあります。
転職者が増え、競争が激しくなるデメリットと、求人の数や種類が多くなるメリット、両方を兼ね備えている時期ともいえます。

また、転職は、その人の年齢や経済面などといった生活背景や事情、また勤続年数などによってもそれぞれ適したタイミングが違ってきます。

特に勤続年数については、あまりにも短期間で何度も職を変えているようでは、企業からマイナスのイメージになるので、転職する際にはよく考えて、慎重にチャンスをつかむことが大切です。

2011年5月16日月曜日

海外で就職活動する場合

日本での就職はとても困難といわれている時代背景もあり、新卒者の中には、海外で就職活動をする人もいます。
また、すでに学生のうちから、海外で働くことを目指してしている人、また、海外を視野に入れた就職活動をしている人も以前に比べるとかなり増加しているといわれています。

実際、インターネットなどの活用で、海外での就職といった情報も比較的入手しやすくなっています。
そういった点では、日本に居ながらにして、いろいろな国の求人情報や、雇用の情報を、リアルタイムで入手することも可能になっています。

また、海外での就職を希望している人のために、日本人向けの海外専門の就職活動サイトなどもすでにたくさんあるので、そういったものを利用する人も植えています。

海外での就職を専門としている活動サイトの特徴は、海外の求人情報歯もちろんのこと、ビザの発給などについても詳しく説明してありますし、気にある情報が満載。
細かいところでは、実際に海外で就職するにあたって、家を探すにはどうしたらいいのか、また銀行口座の開き方など、まさに生活に密着した情報まで提供してくれるサイトもあります。

ただし、日本で就職が難しいから、海外での就職は簡単か、といったら、決してそういうわけではありません。
特に、海外で就職をしたい場合、すでに実務経験あるのか、また新卒者の場合は、インターンシップなどの経験を問われるケースも多いようです。

インターンシップとは、簡単に説明すると実際にその職業を一定期間見習のように体験することなのですが、日本では、そういった制度がないので、日本の学校を卒業する新卒者には、不利な点も。

一般的に海外での就職は、実践力や経験、またかなり際立った専門知識が求められる傾向が強く、ライバルも世界中から集まる、ということを念頭においておきましょう。

また、生活環境も大きく変わるので、評価もシビアに行われるという点では、決して中途半端な気持ちでは志さないように、よく考えて、就職活動を行うことが重要です。

2011年5月10日火曜日

ブラック企業より怖い「ブラック求人」

就職難といわれるこの不景気な時代、いわゆる日雇いといった仕事ですら、雇用は少ないとも言われています。
一方で、実際の求人とは違った仕事をさせられる、ブラック求人と呼ばれるような、求人もあるのだとか。
これは求人を下請けや孫請けにまでおろして委託しているような場合に、行われていることが多く、誰もやりたがらないような危険な仕事、きつい仕事、といった不人気の求人に実際に行われているという話も聞きます。

「そのままの仕事内容で求人を出したのでは、とてもではないが人が集まらない」
「できるだけ安い賃金で人を集めて働いてもらいたい」
といった背景もこのブラック求人には潜んでいます。

実際、大阪市西成区のあいりん地区で、宮城県女川町での運転手の仕事に応募した男性が、求人内容とは異なり、福島第1原発で働かされていた問題も発覚しています。

この男性は福島第一原発の敷地内で、約2週間、防護服を着用して給水作業に従事しており、放射線を計る線量計も、4日目にやっと配られたような状況。運転手と給水作業では仕事内容も違っていますし、仕事場所すら違うこの求人。
日雇いの仕事につく人は、毎日の生活がやっとというケースも多く、そういった事情に付け込んだような確信犯であれば、とても危険なことです。

募集した業者は、混乱の中で誤った仕事内容を伝えたと釈明しているようですが、実際こういった求人はあってはならないこと。もともと求人を出している企業は、下請け孫請けの求人会社がおこなったことで、一切五州の内容や詳細については、知らなかったということになるでしょう。

劣悪な環境で働かされるブラック企業も怖いのですが、それより前の求人の段階ですでに行われている、やや詐欺まがい的な内容でもある「ブラック求人」。
就職先がないような時代には、こういったこともありえるということも、ぜひ知っておいておきたいものです。