2011年2月23日水曜日

面接でのアピール力と「自分しかできないこと」

就職難の時代の中、それなりに有利といわれているのは、やはり高学歴(つまり偏差値の高い学校で成績優秀)であること。
基本的に日本では学歴社会がいまだに根強く残っており、さらには「高学歴」という言葉の裏に、勉強のために努力を惜しまなかった、という粘り強さ(根性)があることや、理解力が高い(もともと頭の回転が速い)、といった点でも、他に人に差をつけるかなりののアドバンテージ力があります。
 
実はこういった点では、とにかく一芸が秀でていることや、スポーツで優秀な成績をおさめた人にも、匹敵する部分があります。

たとえば、富士通は、2012年春入社の新卒採用で、スポーツや社会貢献、勉強、起業などで実績を挙げた、いわゆる「一芸に秀でた学生」の特別枠を3倍に拡大すると発表。
昔から、スポーツや社会貢献にかなりの実績と経験を持つ学生は、就職にも有利といわれてきましたが、就職が難しい時代には、こういったところでいかに他の人と差をつけるかが、重要なポイントにもなります。

ちなみに 日本経団連が企業に取ったアンケートによると、企業が学生に求めるものは「主体性」「コミュニケーション能力」そして「実行力」。

特に「主体性」については、最近の学生にとってはウイークポイントとみられており、企業側は面接試験で厳しくチェックします。

主体性を持って自ら積極的に行動がとれる、ということは、自分自身に社会人としての責任感がしっかりと身についているということの表れ。
面接試験では自分しかできない、何かをしっかりとアピールできなくては、周りにうずもれ、いつまでも内定を勝ち取ることはできません。

中には、学歴も、成績も、スポーツも、これといって特別アピールできるようなことはない、と悲観的になる人もいるかもしれません。
でも、自分だからできた何か、自分が責任を持ってやってきた何か、はきっとあるはずです。

「就職難の時代だから」「不景気だから」と、思い通りに就職できない難しさを、とかく世間や時代のせいにしがちですが、こういった一人ひとりの責任感や社会性をしっかりと見定める企業の姿は、決してバブルのころとは変わってはいない、ということはしっかりと念頭に置いておくことも大切です。

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