2011年2月22日火曜日

人気の高い職業=収入の多い職業

就職難の時代は、理系が有利といわれてきましたが、氷河期とも言われたここ数年は、新卒者の就職ではやはり文系よりも理系のほうが断然有利。ただし、理系であっても、語学もたけているような、文系的な要素も兼ね備えていないと、そう簡単に内定をもらうことはできません。

特に男性は、「理系ではないとつぶしがきかない」と陰でささやかれるほど、親の世代で子供を理系に進ませたがる傾向は年々高まっています。
これは文系の仕事は理系の人でもこなせるが、高い専門知識が必要な理系の仕事は、まず文系の人では無理、というのがその大きな理由。
実際、大学へ進学する高校生の希望学部を見てみても、最近は理系学部が人気です。
こう就職難と騒がれていると、とにかく専門的な知識や技術を学ぶことで、将来的に就職しやすくしていくしかない、という本音を垣間見ることができます。

一方で人気の職業といった面で見てみると、理系の仕事であればどんな職業も高い人気、というわけではありません。
あくまでも人気がある職業は医師や薬剤師などに代表される医療関係の仕事。
医療関係の仕事は、職種によっては労働はかなりの激務、ともいわれていますが、今後も医療系の雇用は増える一方なので、それを見据えて、あえて選択する人が多いのも最近の傾向です。

逆に工学部系の仕事は、案外学生には人気がなく、実はその陰で、中小企業の後継者不足が社会問題にもなりつつあります。
工学部系の職種は、エンジニアとしてはとても魅力的だけれど、実際に得る収入の面から見たら、他の分野を選択したくなる、というのがエンジニアを敬遠する大きな理由の一つ。
実際、工学部を卒業しながら、結局は銀行などに就職する学生も数多く見られます。

ちなみに、とある統計では、エンジニアとして電機メーカーで働いている人のうち、半数以上が、自分の子供には同じ仕事をさせたくないと思っているのだとか。

そういった面でも、この不況の時代、人気の職業は、すなわち収入の多い職業、というのが実際の本音ともいえます。

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