就職試験を受けるたびに落ちつづけて、かなり焦っている大学生も実際とても多いものです。
実際採用を決める側は、より優秀な人材確保に努めるので、いわゆる、「就職をさせるやる側」。
かなりシビアに、時にはやや高飛車的に求職者を見ていることもあり、なかなか両者のギャップが埋まらないケースも多々あります。
たとえば、企業の側から見ると、今の学生は、当たり前のことができない、常識がない人が増えている、とよく口にしています。
これは確かに一部の大学生に対しては、その通りかもしれません。
初めてのあいさつがうまく言えない、試験が終わったら、一気に解放モードで携帯三昧。
ちょっと見ていないところでは、どんどんマナーが悪くなる。
思い当たる人もきっと少なくないことでしょう。
一方で、学生側からのいい分もたくさんあります。
まず業績の良くない企業ほど、新卒者の採用にこれ以上失敗したくないので、とにかく厳選しまくっています。
ただし本当に優秀な学生は、そんな業績の悪い企業へ就職したいとは思わないことでしょう。
優秀な生徒は、より福利厚生のよい、給料も高い、より優秀な企業へ行くというのは当然の流れです。
就職を希望する人も、採用する側も、お互いに自分達の置かれているレベルや立場をよく理解して、もっと冷静に「学生が悪い」「企業が悪い」と判断したほうがいいでしょう。
お互いに気に入らないところばかりを指摘せず、お互いに改善、成長していこうという気持ちを持つことも日本の雇用としてはとても大切なことです。
ただし1つ言えるのは、当たり前のことを当たり前にできない人は、どんな会社でも務まらないという事実。
これはいわゆる社会的な常識という部分なので、まだ社会に出ていない学生にとっては理解できない、よく知らない、全く分からない、ということもあるのかもしれません。
たとえば、人間として年上の人に対する態度や接し方は世界共通事項でもあります。
また、社会人として、最低限のマナーというものもありますし、これも世界共通で通用する基本事項。
こういったことを習得しておらず、当たり前にふるまえない人は、何度就職試験を受けても、きっと基本的な社会人として、まずどこの会社に属することはできません。
1つの企業に労働者として所属したいのであれば、まずそれなりの礼節を持ち合わせていなければなりません。
社会人としての最低限のことすらできない人、もしくはそれが何だか自分でわかっていないような人は、まずそこからもう一度学び、人間性を高めてから、就職したほうがいいでしょう。
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