2011年10月1日土曜日

介護士の普及と給料格差

ハローワークなどで再就職先を探している人の中には、介護職が目につくこともよくあると思います。

老人ホームのヘルパーや介護職の仕事は、ここ数年慢性的な人手不足の職種でもあり、常に求人があることでもすでに有名。
ただし、仕事がきつい割には、給料が安いということでも、なかなか働く人が少ない分野でもあります。

ところが似たような分野でも介護士ではなく、看護師になると話は別。
実は介護士に比べて看護師のほうがはるかに収入が高く、最近福祉関係の仕事を目指す若者も、あくまでも看護師をターゲットに絞って、人生設計を考えていることのほうが多い傾向があります。

一般的に、看護師の場合は、専門学校か、大学を卒業するケースが多く、それなりに勉強をする必要があります。
以前は准看護師という形で、比較的年数もかからずに、資格を取得し、看護の仕事につくこともできましたが、最近は、正看護師を目指して、4年間勉強するという人が多く、就職もやはり大学を卒業した人のほうが有利なんだとか。

その点で介護士の場合は、学歴があまり重視されていない点で、転職先としても働きやすいことが魅力でもあります。

特にホームヘルパー2級は、特に試験がなく、一定の講習を受けることで資格の取得が可能。
主婦などでもその気になれば、いつでも資格を取ることができ、介護の仕事につくことができます。

ただし、いまだに改善されていない給与の面で、正社員として働く人が少ない、というのが慢性的に人材不足になるという原因の一つ。
実際雇用する側も、給料の高い正社員を多数持つより、給料の低いパートのヘルパーで仕事をまわしたほうが、より人件費を少なくすることができるので、依然看護師との賃金格差が縮まってこないようです。

介護士と看護師の仕事の内容は、あまり違いがなくなっている、といわれていますが、それなりに普及させるには、やはり賃金を上げていくこと。

今後は、介護の世界で働く人の質と量を、同時に改善して行く傾向が強く出るといわれているので、賃金もそれなりに向上していくだろう、とは言われています。

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