「不況」「就職氷河期」といわれている昨今。
経済学を学んでいる人は、不況も好景気も波のように順番にやってくるもの、とある程度理解して、何らかの覚悟や将来的な展望を持っているのかもしれません。
これから就職をする学生は、よく「どういった就職先がいいのか」ということで悩んだり、迷ったりすることも多いと思いますが、基本的には、その就職先に定年まで、もしくは、ある程度の期間、10年とか20年とか、働くことを前提にしていることと思います。
もし、ある程度の期間、同じ職場で働くことを前提に就職先を選びたいのであれば、まずその会社が、当面、自分の働いている間だけでも、なくならない=倒産しないことが原則。
ということは、当面の20~30年はなくならないであろう、分野の職業につくことが大切です。
というのは、人間の作りだす社会というものは常に変化しており、今あること、もしくは今あるものが10年後、20年後、そのままあるとは限らないから。
実際カメラを例にとってみると分かるように、写真を撮ること、もしくは、カメラ自体は、いまだになくなってはいませんが、撮ったその場で見れるポラロイド機能や、フィルムといった撮影方法は、デジタルカメラの影響で、どんどん衰退しています。
カメラやフィルム会社の大手であった企業は、どんどん吸収合併され、会社としては主流ではなくなりましたし、その中でも一番の大手であった、富士フィルムは、すでに化粧品やサプリメントといった他の分野へ事業の展開を変えて生き残りをかけていることでもわかります。
このようにもし自分かある程度の年数、同じ場所、同じ会社で働きたいのであれば、まず、その企業が手掛けている分野は、今後10年、20年、なくならないのか、よく見定めることが大切。
時の流れは思った以上に早く、経済や社会の発展は、さらに流れは速いもの。
せっかく就職した会社が、すぐにリストラや、倒産をしないように、新卒者が就職する際には、常にそういった数年先の動向を見定める力も必要なのです。
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